2020年07月02日

小野ゆみこ議会質問「差別や偏見のない学校づくり」の富士ニュース6月27日記事と2回目以降の質問と回答について

令和2年度6月定例議会小野由美子一般質問 https://onoyumiko.i-ra.jp/e1191061.html
への答弁が富士ニュース6月27日に掲載されましたので、ご紹介します。
森田教育長から
➀児童生徒及び教職員等が、新型コロナウィルスに感染した場合に備え、各学校が迅速に適正な対応を取るための行動指針を作成する。
②新型コロナウィルスに関する正しい知識と、不安から差別につながらないよう人権教育と心のケアを行っていく。
③学校医やスクールカウンセラーの助言を受けながら、きめ細やかな支援体制を作っていく。出席停止や熱中症予防など、医療分野での専門知識が必要となるため、医師会との連携をはかっていく。
小長井市長から
④広く富士市民全体へ、偏見や差別やデマなどの拡散がないよう、人権への配慮を広めていく。公式の情報を集めるよう市民に促す。
との答弁でした。
これを受け、事前に議長の許可を得て配布した資料を基に、2回目以降の質問に移りました。
小野ゆみこ議会質問「差別や偏見のない学校づくり」の富士ニュース6月27日記事と2回目以降の質問と回答について

2回目以降の私の議会質問は、資料を見ながらの説明でした。長くなりますが、facebookに掲載したものです。
 6月16日に文部科学省は「学校における新型コロナウィルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」(ブルーを使った資料2枚マニュアルの8ページと40ページ)を発表し、レベル3、レベル2、レベル1に分けました。富士市のレベルを聞いたところレベル1とのこと、身体的距離の確保の目安は1mのフィジカルディスタンシングとなります。
 それを受け、富士市が上記マニュアル以前の6月3日に出した「富士市小中学校の対応に係るフロー」(黄色が多い資料)で➀児童生徒の感染が判明した場合の矢印で「在籍校は臨時休業」となっているが、文部科学省のマニュアルでの最後の矢印には「感染した児童生徒等や濃厚接触者の出席停止」とあり、「学校内で感染が広がっている可能性が高い場合」のみ「学校の全部または一部の臨時休業」となってるが、富士市のフローを今後書き換えるのか?と聞きました。
 答えは、「書き換えません」とのことで、「文部科学省のマニュアルの臨時休業の考え方の2段目、保健所が濃厚接触者を特定するまでの間、学校の全部または一部の臨時休業」のところが富士市のフローの臨時休業を意味します。とのこと、
 ということは、児童生徒・教職員等に感染者が判明した場合、濃厚接触者の特定と学校内の消毒に要する時間のみ休校にするということで、学校内に感染が拡大していないと判断される場合は、数日(?)くらいで休校は解除されることになります。
 レベル1の現在の富士市がたとえレベル2になっても、地域一斉の臨時休業の必要性は低いことになります。しかし、富士市のレベルが文部科学省が設定している3になったら、大変です。皆様、そうならないように、新しい生活様式しっかり守りましょうね。
小野ゆみこ議会質問「差別や偏見のない学校づくり」の富士ニュース6月27日記事と2回目以降の質問と回答について
小野ゆみこ議会質問「差別や偏見のない学校づくり」の富士ニュース6月27日記事と2回目以降の質問と回答について
小野ゆみこ議会質問「差別や偏見のない学校づくり」の富士ニュース6月27日記事と2回目以降の質問と回答について
修正になった資料なので配布しなかった6/3富士市フロー付属の詳細「教育活動の再開等に向けた概要」の1(2)保護者への周知➀本人及び家族に風邪等の症状がある場合~②兄弟姉妹の学校にも連絡~③基礎疾患のある児童生徒の件に関し~は、文部科学省のマニュアルにも書かれていない内容で、医師の方々と話し合って変更することになったのか?と質問しました。
 回答は、「医師会の方々からご指摘をいただき、すぐに修正版をフェアキャストで通知した」とのこと。文書で出した書類の修正は文書で行うように要望し、教育長及び教育次長も大きく何度もうなずいていましたので、そこまでとしました。(なぜこのような文書を最初に作成したのかの検証をすべきとのご意見をその後いただきました。後日時間を取って教育長と話したいと思います、お時間ください)
 医師会や学校医の皆様と連携をはかって、今後、富士市として小中学校におけるマニュアル作成を行っていくとのことですので、学校医の皆様、ご協力よろしくお願いいたします。
 その後、日本赤十字社が中学生向けに作った資料P1P9P18「新型コロナウィルスには3つの顔がある、第1の感染症は”病気”第2の感染症は”不安”第3の感染症は”差別”、未知のわからないウィルスへの不安が人間の生き延びようとする本能から差別を生み、その差別が差別を受ける不安から正しい治療や検査を拒んでしまい感染を広げていく、そこで、その負のスパイラルを切るにはどうしたらよいのだろう」という教材です。
 これは、facebookグループ「子どもたちの新しい生活を考える会」の医師や保健師など専門家の皆様から教えていただいたものです。良い学びができ感謝しています。
 次に、日本赤十字社のこの教材を作った臨床心理学士 森光玲雄氏の日本赤十字社NEWS4月号への寄稿を読み上げました。
 「人間の脳は、見えない対象を恐れることがとても苦手です。脅威を明確に認識するためには、見える「対象」が必要なのです。見える対象を遠ざけることでかりそめの安心感が得られますから、安心するために嫌悪すべき対象を無意識に探します。これが今回、ウィルスを連想させる「人種」「地域」「職種」「人」などが嫌悪の対象となり、偏見・差別が生まれているメカニズムなのです。」
 差別のメカニズムを知ることで、差別が、無知から来ているただの錯覚なのだと、気が付くことはとても大切だと思います。文章を読み上げた時、教育長がとても共感してくれました。
 小中学校での実際の授業で、この日本赤十字社の教材などを使用していることとのお話でした。これからも医師会や学校医、養護教諭やスクールカウンセラーの方々のお力を借り、連携して、正しい知識と対処の学びの場を作っていくと答弁されました。
 私からは、児童生徒だけでなく、保護者の皆様へも伝えていかなくてはいけないとつよく要望しました。
小野ゆみこ議会質問「差別や偏見のない学校づくり」の富士ニュース6月27日記事と2回目以降の質問と回答について
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最後の小長井市長への2回目以降の質問では、鹿児島県のテレビCMビデオを紹介
「私たちは  新型コロナウィルスに  決して  こころで負けません  お互いに  距離を取るのが  思いやりの今  こころの  距離は もっと近くに」
を画像を配布資料にし、読み上げました。 https://youtu.be/4Ayp-CnULu8
 市長は、自身出演のビデオメッセージしか想定していなかったけれど、これはとても良いので、今後富士山を使った画像で検討してみたいとの答弁をいただきました。
 また、福岡県の「偏見や差別をなくそう」というポスターなども紹介し、今後、ポスターを作成・掲示していくことも検討すると答弁しました。
 また、各まちづくり協議会を通して、全市民に人権の大切さと差別やデマの恐ろしさを知らせる普及啓発を行っていくことを要望しました。
 愛媛大学松山大学から始まり、いま全国に広がっている「学校・家庭・地域(医療従事者)」との連帯を表す「シトラスリボン」を、今後、紙バンドの生産地である富士市内で広めていきたいとこれは紹介にとどめました。
 以上、小野由美子令和2年6月議会一般質問の報告とします。
いろいろ勉強させていただき、感謝です。不首尾なところもありますが、今後、担当各所と詰めて埋めていきたいと思います。ありがとうございました。
学校での適切な学習と医師会と連携しての適切な対応、市民への人権への啓発活動が活発に行われること、そして素敵なビデオやポスターができるといなあ、富士市が連帯と支え合いのあたたかなこころ休まる街になることを願っています


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