3月9日10時より、1項目目「富士市悠容クラブ(老人クラブ)が元気で活発になる事の有効性と運転免許証返納後の足の確保とについて」小野由美子が一般質問を行います。
悠容クラブ(老人クラブ)は、年々減少の一途をたどっています。しかし、悠容クラブは、ひとり暮らしのお年寄りを巻き込み、皆の安否を気遣いながら様々な活動をしています。
お年寄り同士のこのような全国組織はほかにはありません。これからどうやって発展させていくのか、市の方策をお聞きします。
また、市はこれから運転免許自主返納者に対し、5000円の公共交通チケットを配布する施策を今年度から開始しますが、運転免許証を返納した後の足の確保対策もしっかりしていかなければ、返納者は動きが取れなくなります。
その今後の方針についてもお聞きします。
以下、本文です。
富士市悠容クラブは、26地区に各地区悠容クラブを持ち、各地区クラブに各町内単位のクラブが加盟しています。また、地区単位の悠容クラブは各地区まちづくり協議会に属し、地域活動を行っているところがほとんどです。
しかし、全国的にも減少傾向ですが、富士市においては、ここ数年参加者の減少に著しいものがあります。平成22年に152クラブ、7,498人いた会員数が、平成29年には115クラブ5,270人まで減少しています。超高齢社会で老人が増えている中、8年間で、37クラブが消滅し、2,228人会員が減っています。人数に応じていただいている市からの助成金は平成22年度の9,152千円から、平成29年度の会員数が反映されている平成30年度予算では7,083千円で、2,069千円減少しています。確かに、悠容クラブ自身の自主努力も必要でしょうが、このままにして手を打たなければ、消滅してしまうでしょう。
老人クラブのメインテーマは、「のばそう!健康寿命、担おう!地域づくりを」です。
私の地域の悠容クラブを見ていて、お年寄り同士が助け合い、みなでお誕生会や、手芸や歌を歌ったり、グランドゴルフに精を出したり花を植えたり草取りしたりと、それぞれの持ち場を生かして活動することで、健康寿命を延ばし、地域活動に励んでいます。
元気なお年寄りが元気で居続けるためにも、悠容クラブは大変に有効な活動であり、孤立老人や孤独死を避けるにも、悠容クラブの輪はとても大切なものです。
最近、子どもを頼って他市から越してくるご老人に対し、地域になじむにはどうしたらよいかと尋ねられることがあり、迷わず「悠容クラブ加入」を進めています。
富士市悠容クラブでは、年に1回、市連合会で運動会を行っています。観覧席で座りながら競技を応援する事ができ、800人からの参加者が一堂に集えるところということで、富士川体育館で行っています。
富士川体育館までは公共交通が大変不便なため、お年寄り同士で車を出し合って行っていますが、運転免許証返納手続き年齢に達している方々に、乗り合いで車を出していただくことが前提の運動会でよいのか疑問を感じます。では、市の提案するように社会福祉センターで分散するとなると、富士市悠容クラブ連合会で集まる機会がなくなり、お互いに顔を合わせることもなく、折角の市連合という組織体系の意味がなくなる恐れがあります。
高齢者の運転免許証返納を進める施策が富士市でも動いていきますが、その一方で、運転免許証がなくても今までどおりの活動ができる施策作りが求められます。
健康年齢を上げるためにも、孤独老人をなくすためにも、有効な活動を行っている悠容クラブを盛り上げていく必要があると感じ、以下質問します。
1、富士市は超高齢社会を迎え、さらに高齢者が増えていく現状の中、富士市悠容クラブがこのように減少している現状をどのように捉え、対処しようとお考えですか。
2、富士市内の各悠容クラブの紹介を掲載したお誘いパンフレットを作成し、考えられる市の既存の手続きの中に悠容クラブのお誘いを組み込むとか、市のウェブサイトをもっと充実させるなどてこ入れをすること必要があると思いますがいかがですか。
3、運転免許証返納を促す施策がいろいろな分野で動いていますが、一時的にではなく、恒常的に運転免許証を返納しても暮らしていけるまちにしていかなくてはいけないと思います。市は、運転免許証返納者が暮らしていけるようどのような施策と方向性を持っていくおつもりかお聞かせください。
4、富士市悠容クラブの年に1度の運動会に送迎バスを出すことはできないものでしょうか。社会福祉センター利用の場合は送迎バスが出ますが、現在の福祉センターの広さでは1地区のクラブで一杯になり、他地区のクラブと集うことができません。公共交通の便がよくなるであろう富士市総合体育館ができるまで、富士川体育館への送迎手段を真剣に考える必要があると思いますがいかがでしょうか。