「環境省に聞いてみよう」講演会について①
「環境省に聞いてみよう」講演会(富士市のごみを考える会主催)作花哲郎先生(環境省廃棄物リサイクル課課長補佐)の講演内容を少しずつお伝えしていきます。
わが国で、廃棄物行政が現れたのは、戦後のことです。
江戸時代は、くず拾い・し尿やかまどの灰まで買う方たちがいて、ほぼ完璧なリサイクル社会が回っていました。
戦後、環境衛生(疫病などの根絶)対策として、清掃法ができ、ごみを処理することだけを目的としました。
その後、高度成長時代にあまりのごみの増大に、廃棄物処理法が作られ、公害防止と環境保全を目的としました。
1990年代に入り、地球環境問題が出てきたのを背景に、「ごみを減らそう」と廃棄物処理法が改正され、各種リサイクル法の整備が始まり、はじめて資源循環型社会の考え方が出てきました。
1999年には、ダイオキシン類対策特別処置法が作られ、焼却炉のダイオキシンが除去され、それができない焼却炉は廃棄処分となりました。家庭用の小型焼却炉もダイオキシン規制ができないことから使用禁止になりました。逆に言うと、それまでは、野放しだったということになります。こわいことでした。
循環型社会形成推進基本計画ができたのが、2000年。
平成20年3月25日に、改定が閣議決定され、3R(ごみの減量リデュース・リユース・リサイクル)の一層の推進、
「低炭素社会・自然共生社会への取り組み」がうたわれています。
「地域循環圏」の構築は、本当に大事なことと思います。
地域のことは地域で循環させていこうという発想です。
他の法律と比べ、資源循環型社会は、始まったばかりの考え方です。
これからです!
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