第4回世界トイレの日事業で「災害時のトイレ・し尿処理研修会」が、清水文化会館マリナートで行われました。静岡県環境整備事業協同組合の主催で、後援が内閣府、静岡県等です。
避難所トイレ運営はものすごく大事であることを学びました。
最初の講師は、内閣府避難所確保と質の向上に関する検討会のワーキンググループ座長であった新潟大学の田村恵子教授です。
災害時の避難所運営・トイレ管理について、平成28年4月内閣府が発表した「避難所運営ガイドライン」の視点から話してくださいました。その中に「避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン」があります。
水洗トイレ機能は大規模震災の時まず停止します。その時にトイレを使用されるともう大変なことになってしまいます。
紙おむつなり携帯トイレを下に敷く。毎回必ずをトイレ掃除をする必要があることを力説されました。トイレの環境が悪化すると、トイレに行きたくないために飲まない食べないになり、体力免疫力が悪化し、体調不良となり、震災二次被害になってしまうのです。トイレを確保するための計画作り、体制づくりが必要でありそれを行政と市民が共に作り上げる必要があることを力説されました。
次に東京医療保健大学大学院菅原えりさ教授による避難所の環境衛生管理が大切であること感染症から身を守る話がありました。
手指衛生何より大事と言うお話です。手をしっかり洗うことで感染を未然に防ぐことができるとの話です。
またトイレ掃除をする担当を決める!「トイレの清掃はいつ誰が行うのか」は避難所運営上とても大切なことだとの繰り返されました。
ノロフィルスや食中毒、インフルエンザなどの感染を防ぐには、環境を整備することと言うことを繰り返されました。また避難所では隔離室を設け、インフルエンザにかかった方や食中毒の方たちが安心して過ごせる部屋を作るべきであると繰り返されました。
最後に、特定非営利活動法人日本トイレ研究所加藤篤代表理事の「熊本地震に学ぶ今後のトイレ対策」のお話がありました。
彼が避難所で見たとき、車いすの女性が仮設トイレの段差がある和式のトイレに四つん這いに這って登っていったのを見たそうです。外の仮設トイレで、トイレの床は泥でドロドロだったそうです。
また、お年寄りにの男性が、膝を曲げることができず、和式のトイレにまたがることができず、和式便器の上にぺたりと座り込んでしまったそうです。 災害時のトイレの確保は命を守ることであり、尊厳を守ることだと力説されました。
また、エコノミー症候群でなくなる方の統計を取ったところ、トイレに行きたくないために水を飲まない動かないと言う方々だったそうです。命を守るためにもトイレをきちんときれいに保つことが必要と力説されました。
避難所には必ず「トイレ司令塔」をおくことと力説されました。
大変良い勉強ができました。必ずやこれを活かしていきたいと思います。