心のネットワーク富士「発達障害と非行」浜松医科大の先生が講演、富士市はとても多いと言われ、子育て支援の必要性をさらに痛感

小野やすまさ後援会

2016年10月14日 21:50

10月12日フィランセ4階の大ホールをいっぱいにして、心ネットワークふじが主催する「発達障害と非行」と題して、浜松医科大学児童青年期精神医学講座の杉山登志郎教授による講演会が行われました。

「迫害体験こそが発達障害の増悪因子」との多くの症例を通しての医師のお話は迫力と説得力がありました。富士市はとても多いんですよ!と繰り返しおっしゃってました。

専門家向けの内容で、とても難しかったですが、最後の「非行多発にどう対応するか」では、「格差社会をなくそう」、「子育て支援をしっかり行っていこう」、学校の先生には、「見過ごさないでほしい、サインに対処してほしい」、そして、「社会全体で、子育てを見守っていこう」とまとめられました。本当に基本をしっかり行うことが大切なんだと改めて思いました。議会でもしっかりとそこを見据えてぶれずに行きたいと思いました。
やはり、発達に凸凹を抱えた子どもが、虐待やいじめ、特に虐待という要因にさらされた場合、非行に走る割合が高いようです。もちろん、先生は今回は触れませんでしたが、非行の方向ではなく、自虐行為など自分を責める子どもたちも多いとよくお聞きします。
先生がおっしゃるには、個々の素因つまり遺伝による要素は、環境要因が少なければ表面化しない、しかし、環境要因が大きければ、つまり虐待やネグレクト、愛着障害などやいじめがあれば、表面化してしまうそうです。
もちろん単独遺伝子疾患で表面化することもありますが、多くは、環境要因が大きいとのお話に、考えさせられることが多かったです。
専門的なトラウマ治療のほかに、TFTという簡単なケアでもトラウマ治療ができるそうです。ちょっと教えていただいた限りでは、眉間を軽くつついたり、手をクロスにして軽くたたくだけでずいぶんと違うそうです。また、トラウマ治療は、親子で行うのが効果的なのだとお話されていました。なぜなら、親もその親から虐待を受けていることが多いのだそうです。
周りの人がちょっと覚えていて、パニックになったり、つらそうなときに、やってあげられるといいなと感じました。
核家族が増え、親子関係が、祖父母という調整役がいなくなることで、いろいろと難しいものになってきている。小野ゆみこの9月議会の一般質問で取り上げた「子育て包括支援センター」を一刻も早く、よいものにして作り上げていく必要性をあたらめて感じました。

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