今年発売された吉野弘さんの詩集初版本をいただいた
先日吉野弘さんの次女 万奈さんから、今年発売された吉野弘さんの詩集をいただいた。風邪をひいて少々寝込んでる中で読んでみる。
今まで読んだことのない詩も入っている。谷川俊太郎さんの解説もなかなか面白い(^^)
私にとっての吉野弘さんは、自宅の床材の椋木に太陽の光が当たり、そこがゆらゆら動くのを面白がって、「ほら美しいでしょう」と私に一生懸命説明してくれたその吉野弘さん。また、手作りの折り紙で作ったこまを持っていったとき、くるくる回して、「なんてキレイなんだ」と夢中で回してくれたその吉野弘さん。
ご家族はその状態をあまりよしとはしないかもしれませんが、私はとても美しいと思った。
その時に、中学校2年生の教科書にあった「虹の足」の作者なんだと実感した。
学校の授業では、詩のテクニックについて解説されることが多い。また、テストに出るのはそういったことが多いためどうしても擬人法がどうの、この比喩表現はどうのと言う暗記につながる。私も塾の講師の時はテストに出るそう言ったことを解説した。
しかし、
「他人には見えて
自分には見えない幸福の中で
格別驚きもせず
幸福に生きていることが――。」
とはどういうことだと思う?
とか、
「おーい、君の家が虹の中にあるぞオ」
は誰に向かって叫んでいる言葉だと思う?
などもっと本質的なことを生徒たちと話し合わなければならなかったのではないか。
中にはそういった心の授業を行ってくださっている先生方もいると思うし、これから学校の授業も変わってくるのだろう。
ただそれら内面の事柄は学校の授業の評価にはならないのではないか、それらは子ども一人ひとりの心の中にあってだけで良いのではないかと言う考え方はもちろんできる。
今、道徳の授業の評価をするのはいかがなものかと言う議論もある通り、難しいけれどとても大切なことですね
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